
kickflowのAPIを活用し、反社チェック情報を簡単にHubspot上で確認できるようにしてみた【前編】

こんにちは、kickflowの @penguin です。kickflowではマーケティングを担当しています。今回は、Hubspotとkickflowの連携を開発してみたので、ナレッジを公開します。
目次
3行サマリー
- 反社チェック情報をHubspot上でも見たい!という課題を解決
- 反社チェック申請が完了したら、Hubspot(CRM)にkickflowのチケットURLを自動連携
- 連携には iPaaSの「zapier」を利用
前提
- zapierは有料プラン(StarterプランでもOK)を利用しています。※webhookコネクタを利用するため
なぜ自動化にチャレンジしたのか?
kickflow社ではkickflowを各種業務に利用しています(めちゃくちゃ便利です)。そんな折に、営業現場からこんな声が聞こえてきました。
「Hubspot上で、顧客の反社チェックが完了したかどうかわからない!」
なるほどたしかに。顧客情報の大半はCRMであるHubspotに入っています。が、反社チェックが完了したかどうかはkickflowを見にこないとわかりません。
過去いた会社でも、CRMとワークフローの情報は確かに分断されていました。これはどの企業にもありそうな課題です。やる気がみなぎってきました。
まずは設計してみる

まずはざっくり設計。2つの連携を実現できれば良さそうですね。
- Hubspot→kickflow(取引先情報を連携)
- kickflow→Hubspot(反社チェックワークフローのURLを連携)
今回の【前編】記事では、「1.Hubspot→kickflowの連携」までを解説します。
連携実装の解説(全4ステップ)
1.Hubspotに「kickflowのURL」を格納するフィールドを追加

まずはHubspot側に、kickflowの反社チェックURLを格納するプロパティを新規で追加します。本記事(前編)ではまだ利用しませんが、後編で利用します。
2.kickflow側で会社マスタの用意

今度はkickflow側で、Hubspotの会社情報を格納する「Hubspot会社マスタ」を作成します。管理センター>ワークフロー>汎用マスタ、から新規で作成しましょう。
kickflowの汎用マスタはカスタムフィールドを10個まで追加することができます。が、今回の実装で必要なフィールドは「会社コード(Hubspotの会社オブジェクトに付与される固有IDですね)」「会社名」の2つだけです。kickflowの汎用マスタでは標準で「名称」「コード」フィールドがあります。今回はカスタムフィールドは使用しなくても行けそうです。

上記画像にあるとおり、「名前」というところには会社名を。「コード」というところには、Hubspotの会社コードを入れることができます。
3.zapierでのZAP作成(まずはトリガーとアクションの設置)

次はzapierで汎用マスタ連携を自動化します。zapierの細かい解説は省きますが、以下の設定を行いましょう。
①トリガーは「Hubspot」で「新しい会社が作成されたら(New Company)」
②アクションは「kickflowの汎用マスタを POST APIで実行する(webhook)」
の2つだけです。
4.POSTリクエストの設定
上記ステップ3のアクション部分について、詳細に記載します。
- zapierのアクションは「webhooks by zapier」、eventは「Custom Request」を選択しましょう
- アクションには以下の設定を行います。

汎用マスタに汎用マスタアイテムを追加するAPIは、kickflowのAPIリファレンスをご覧ください
外部サイト:kickflow-API-汎用マスタアイテムを作成
また、APIの利用にはkickflow上でアクセストークンを事前に発行しておく必要があります。APIについては以下を参考にしてみてください。
これで設定は完了です。zapierのレシピを publish(公開)しましょう。
実際に連携された汎用マスタを確認してみる
この設定をするだけで、Hubspot側で新規会社が作成されるたびに、kickflowの汎用マスタに新規で会社マスタが追加されるようになります。

kickflowのフォーム上に「汎用マスタフィールド」を追加してみましょう。申請時に、Hubspotから連携させた会社を検索できるようになりましたね。

また、Hubspotの会社コードは、後々承認後にHubspotにURL連携をする際に利用しますので、画面上に保持しておきましょう。こちらは、汎用マスタの機能の「json_lookup関数」で実現できます。
会社マスタを選択した際に、申請書上に合わせてHubspot会社コードを取得することができます。自動計算フィールドを活用して実装します。
FAQ.フォームの自動計算フィールドで使用可能な式・関数を教えて下さい
後編の記事では、kickflowからHubspot連携を解説!
Hubspotの会社情報 → kickflowの汎用マスタに連携する、これだけでも十分メリットがありますね。同様に、salesforceやkintoneなどとも連携できるはずです。次回は、kickflwoからHubspotに情報を連携する方法を、解説したいと思います。
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