2025/12/02
業務効率化

こんにちは。シンプルなのに多機能で圧倒的に使いやすい、クラウドワークフロー「kickflow」のメディア運営チームです。
ビジネスシーン、特に日本企業において頻繁に耳にする「稟議(りんぎ)」。
会社のお金を使って物品を購入したり、新しい契約を締結したり、あるいは人事採用を行ったりする際、担当者個人の判断だけで進めることはできません。組織として承認を得るための手続きが稟議です。
しかし、「稟議と決裁の違いがよくわからない」「毎回稟議書を書くのに時間がかかる」「承認されるまでに時間がかかりすぎる」といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、稟議の基本的な意味から、上司に納得してもらえる稟議書の書き方、そして近年急速に進んでいる「稟議のデジタル化」による効率化までを網羅的に解説します。
まずは、稟議という言葉の定義と、なぜ企業においてこのプロセスが必要なのか、その根本的な役割について整理しましょう。
稟議とは、「自分の権限だけでは決定できない事項について、内容を文書にまとめ、関係者に回覧して承認を得る手続き」のことを指します。
会議を開いて全員で議論するのではなく、起案者が作成した「稟議書」を、係長→課長→部長→社長といった順序で回していき、決裁者が最終的な承認を行います。これはボトムアップ型の意思決定手法として、日本の組織文化に深く根付いているシステムです。
よく混同される言葉に決裁があります。この2つは以下のような関係性にあります。
稟議: 承認を求めるプロセスやその行為。
決裁: 権限を持つ人が、提案された案の可否を決定すること。
つまり、稟議を上げることによって、最終的に決裁が下りるという流れになります。
一般的に、以下のようなケースで稟議が必要となります。
物品購入・経費利用: パソコンの購入、広告宣伝費の出費など
契約締結: 新規取引先との契約、業務委託契約など
人事関連: 社員の採用、異動、昇格など
組織変更・制度改定: 就業規則の変更、新部署の設立など
企業により、稟議を行うべきケースは職務権限規程などによって定められます。
稟議を行う際は、単に「必要だから買ってください」では通りません。以下の観点を意識しましょう。
決裁者は投資対効果を見て判断します。「業務が楽になります」といった定性的な内容ではなく、数字で示すことがポイントです。
例えば、「新システムの導入により月間30時間の作業時間が削減され、年間でおよそ72万円のコストカットになります」といったように、具体的な数値を挙げて説得力を持たせましょう。
新しいことを始めるにはリスクがつきものです。導入における懸念点を隠さずに書き、それに対する対策案も併記することで、計画の信頼性が高まります。
例えば、「新システム導入時には従来業務と並行して運用するため、移行期間中は一時的に担当者の業務負荷が増加する」というリスクが考えられます。これに対しては、「段階的な移行スケジュールを設け、担当者ごとに十分なトレーニング期間を確保することで、業務負荷を分散させる」などの対策を提示すると良いでしょう。
「来期でもいいのでは?」という反論を防ぐため、今やらなければならない理由を明確にします。
例えば、「法改正への対応が急務となっている」「競合他社がすでに同様の施策を導入している」「限定的なキャンペーン期間でコストメリットが得られる」など、今やるべき理由を明確に伝えましょう。
稟議を通すためには、決裁者が承認しやすい論理構成が必要です。多くの稟議書は以下の項目で構成されており、決裁者が一目で情報を把握できるようになっています。
件名: 一目で内容がわかるタイトル(例:営業管理システム導入の件)
目的・理由: なぜそれが必要なのか(現状の課題と解決策)
内容・詳細: 具体的に何をするのか(商品名、契約先など)
費用・予算: イニシャルコスト、ランニングコスト、費用対効果
実施時期: いつから行うか
添付資料: 見積書、カタログ、比較表など
なぜ企業は会議での即決ではなく、文書による稟議制度を採用しているのでしょうか。そこにはメリットとデメリットの両面があります。
最大のメリットは、「組織としての合意形成」と「記録の保存」です。
複数の役職者が内容を確認し承認することで、「誰がいつ認めたのか」という証拠が残ります。これにより、後にトラブルが発生した場合でも、担当者一人の責任ではなく会社として承認した事項として処理することができます。
また、稟議により関係各所に情報が共有されるため、透明性の証跡にもなります。
一方で、現代のビジネススピードにおいては稟議のデメリットも目立ちます。
スピード感の欠如: 承認者が不在だと書類が机の上で止まり、決裁までに数日〜数週間かかることがある。
手間の増大: 紙の印刷、押印、他部署への持ち回りなど、物理的な作業が発生する。
ブラックボックス化: 「今、誰のところで止まっているのか」が分からず、催促もしにくい。
このようなデメリットもあり、近年では紙とハンコを使った従来の稟議から、クラウドシステムを使ったワークフローシステムへ移行する企業が急増しています。

稟議をシステム化することで、稟議における「ムダ」の多くを解消できます。
ペーパーレス化: 印刷や保管のコストがゼロに。
場所を選ばない承認: スマートフォンやPCから、出張先や自宅でも承認が可能。
進捗の可視化: 「今誰が止めているか」が一目瞭然になり、システムから自動で催促も可能。
データの再利用: 過去の類似案件を検索・参照しやすくなり、作成時間が短縮される。
内部統制の強化: 承認ルートの自動制御により、権限のない承認やスキップを防止できる。
「システムを入れたいが、社内の抵抗が強い」というケースもあります。多くの場合、原因は「操作が難しそう」「今の運用を変えたくない」という心理的ハードルです。
これらを解決するには、ITに詳しくない人でも直感的に使えるシステムを選定し、まずは備品購入など、身近で簡単な申請からデジタル化を始めるのが成功の鍵です。
もし、これから稟議の電子化を検討されている、あるいは既存のシステムが使いにくくて乗り換えを検討されているのであれば、「kickflow(キックフロー)」が最適解の1つです。
kickflowは、直感的なUI/UXに徹底的にこだわっており、マニュアルなしでも多くの社員がすぐに使いこなせます。
また、組織改編や人事異動に伴う承認ルートの変更や申請フォームの修正も、プログラミング知識不要で簡単に行えます。
SlackやChatwork、Microsoft Teamsなどのチャットツールと連携し、通知を受け取ってその場で承認を完了させることも可能です。「稟議が遅い」という課題を、ツール連携によって解決します。
稟議は、企業においてコンプライアンスとガバナンスを守る重要な手続きです。しかし、その運用方法が前時代的な「紙とハンコ」のままであれば、企業の意思決定スピードを著しく低下させる足かせとなってしまいます。
稟議書の内容を工夫すると同時に、そのプロセス自体をデジタル化・最適化することが、競争の激しい現代ビジネスを勝ち抜くためには不可欠です。
まずは自社の稟議フローにおけるボトルネックがどこにあるのかを見直し、必要であればクラウドワークフローシステムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
kickflowメディア運営チーム
クラウドワークフロー「kickflow」を提供するkickflowのメンバーが、稟議・申請・承認といったワークフローに関するテーマのコンテンツをお届けします。
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