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2025/08/23

業務効率化

根回しとは?ビジネスにおける意味・メリット・やり方をわかりやすく解説

こんにちは。シンプルなのに多機能で圧倒的に使いやすい、クラウドワークフロー「kickflow」のメディア運営チームです。

ビジネスの現場でよく耳にする「根回し」。しかし、その正確な意味や目的、実践の仕方をきちんと理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。「裏工作のようでずるい」「派閥づくりにつながる」といったネガティブな印象から敬遠されがちですが、本来の根回しは、合意形成を円滑にし、関係者との信頼関係を築くための前向きなプロセスです。特に若手〜中堅層やマネージャー職にとっては、稟議やプロジェクトを円滑に進めるための重要なスキルといえます。

そこで今回は、根回しの本来の意味やメリット、適切な進め方から、やってはいけないNG例までをわかりやすく解説します。組織内での信頼と成果を両立させるためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

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根回しとは?

根回しとは、会議や稟議といった正式な意思決定の場に進む前に、関係者へ事前に情報を共有し、理解や協力を得ておくための働きかけを指します。反対意見や疑念が生じやすい提案であっても、あらかじめ背景や目的を説明しておくことで、合意形成が円滑に進みやすくなります。

単に根を張り巡らせるような行為ではなく、相手の立場や感情に配慮しながら信頼関係を築いていくプロセスが欠かせません。ビジネスの現場では、調整力や巻き込み力が求められる場面も多く、根回しはそうした場面で効果を発揮します。

決して「ずるい手段」や「裏工作」と誤解すべきではなく、意思決定とその後の実行をスムーズに進めるための戦略的な準備行動として、積極的に取り入れる価値があります。

根回しのメリット

根回しは、事前に関係者の理解や協力を得ることで、意思決定やプロジェクト推進を円滑にするための効果的な手段です。ここでは、根回しによって得られる具体的なメリットを詳しく解説します。

スムーズな承認・決裁を得やすくなる

稟議や提案を通す際には、事前に関係者と情報を共有し、理解を得ておくことが重要です。あらかじめ各ステークホルダーの懸念や疑問を解消しておけば、会議や稟議の場で反対意見や予期せぬ指摘が出るのを抑えやすくなります。

また、事前に賛同者を増やしておくことで、意思決定者に対して説得力のある後押しが可能となり、結果として承認までの時間を短縮できる場合があります。特に複数部門にまたがる案件や予算を伴う提案では、根回しの有無が成果を大きく左右することもあります。

関係者の信頼と協力を得られる

提案の前に相手の意見や懸念を把握しておけば、「自分の立場や考えを理解してくれている」と感じてもらいやすくなり、納得感が生まれます。これにより、協力を得やすくなり、プロジェクトの推進も円滑に進行します。

特に、複数の部門や立場が関わる場面では、信頼関係の有無が意思決定のスピードや精度に大きく影響します。一度信頼を築くことができれば、その後の提案や相談にも前向きな反応が得られる可能性が高まります。

意思決定のスピードと質が向上する

関係者から事前に理解や賛同を得ておけば、稟議や会議の場で意見が対立したり、想定外の反対意見が出たりする事態を未然に防げます。その結果、承認プロセスが円滑に進み、迅速な判断につながります。

さらに、関係者の知見や懸念を事前にヒアリングすることで、提案内容をより実現性の高い形に磨き上げることができます。これにより、単なる合意形成にとどまらず、意思決定そのものの質を高めることにもつながります。

トラブルや反発を未然に防げる

関係者にあらかじめ背景や目的、懸念点を共有しておくと、「聞いていない」「合意していない」といった不満や抵抗が表面化する事態を回避しやすくなります。早期の段階で反対意見や課題を把握できれば、正式な決裁に進む前に内容の調整が可能となり、進行もスムーズになります。

特に、部門横断型のプロジェクトや利害が複雑に絡む意思決定では、こうした事前の対話が成功のカギを握ります。根回しは、反発が生じる前に信頼関係を築き、合意形成に向けた土台を整えるための重要な準備行動といえるでしょう。ビジネスにおいては、円滑な合意形成を支える不可欠なスキルのひとつです。

根回しのデメリット

根回しには多くのメリットがありますが、進め方を誤ると業務の妨げになることがあります。ここでは、根回しを行ううえで注意すべきデメリットについて解説します。

根回しが「裏工作」と誤解されるおそれがある

根回しは本来、合意形成や意思決定を円滑に進めるための前向きな働きかけです。しかし、その進め方次第では「裏工作」と誤解されるおそれもあります。例えば、一部の関係者のみに情報を共有したり、水面下での調整が行き過ぎたりすると、「密室で決まった」「公正性に欠ける」といった印象を与えてしまうことがあります。

特に、職場内の信頼関係が十分でない場合や、情報開示のタイミングに偏りがある場合には、根回しの意図が正しく伝わらず、不信感を招く要因となりかねません。そのような事態を避けるためには、透明性を意識した対応が重要です。あわせて、関係者への丁寧な説明や情報共有の順序にも配慮する必要があります。

情報の非対称性が生まれ、透明性を損なう

根回しは、関係者に対して事前に説明や調整を行うことで、意思決定を円滑に進める手段として効果的です。しかし、その過程が特定の人物やグループに限定されると、情報の非対称性を生み出す原因となります。

例えば、一部の関係者だけが提案内容や背景を詳しく把握しており、他のメンバーには概要すら共有されていないような場合、公平性を欠いた印象を与えることがあります。その結果、会議や意思決定の場で不信感が生じ、組織内の信頼関係を損なうおそれがあります。こうした状況が続くと、透明性の低下や反発につながり、組織運営にも悪影響を及ぼしかねません。

根回しを行う際は、誰に対して何を、どの範囲まで伝えるべきかを慎重に見極めることが求められます。情報共有におけるバランスを意識し、可能な限り情報格差をなくす工夫を講じることで、健全でオープンな議論の土台が築かれていきます。

根回しに時間をかけすぎて意思決定が遅れる

根回しは合意形成を円滑に進めるうえで効果的な手段とされていますが、過度に時間をかけると、かえって意思決定の遅れを招くおそれがあります。関係者一人ひとりに丁寧な説明を行い、慎重に意見を集めようとするあまり、提案時期やプロジェクトの開始が後ろ倒しになるケースも見受けられます。

また、調整に時間を要しすぎると、意見のすり合わせが複雑化し、合意形成がかえって困難になる場合もあります。特に、スピード感が求められるビジネスの現場では、適切なタイミングで判断し、行動に移す姿勢が求められます。根回しに取り組む際は、その目的や優先順位を明確にしたうえで、必要以上に長引かせない工夫が重要です。

根回しを上手に進めるためのコツとポイント

根回しを効果的に行うには、単に情報を伝えるだけでなく、相手の立場やタイミング、伝え方にまで配慮することが求められます。ここでは、根回しを上手に進めるための具体的なポイントを紹介します。

ステークホルダーを正しく分析する

根回しを効果的に進めるためには、関係するステークホルダーの分析が欠かせません。誰が最終的な意思決定を担っているのか、誰が提案によって影響を受けるのか、あるいは誰が反対や懸念を抱きやすいのかを、事前に整理しておく必要があります。

また、役職や肩書といった表面的な情報だけに頼らず、発言力や周囲への影響力など、実質的な力関係にも目を向けることが重要です。関係者ごとに伝える内容や説明の順序を工夫することで、限られた時間内でも効果的に根回しを進めやすくなります。逆に、分析が不十分なまま進行してしまうと、予期しない反発を招いたり、必要な合意が得られなかったりするリスクもあります。まずは関係者の立場や関心を丁寧に整理し、戦略的に対応する姿勢が求められます。

相手の立場や感情に配慮した伝え方をする

同じ内容であっても、言い方ひとつで相手の受け取り方が大きく変わることがあります。例えば、自分の考えを一方的に伝えるのではなく、「どう思いますか」「ご意見をうかがいたいです」といった言葉を添えることで、相手に配慮している姿勢が伝わりやすくなり、前向きな反応を得やすくなります。

また、相手の業務状況や立場の違いに配慮し、話すタイミングや場所を選ぶことも欠かせません。多忙な相手に唐突に話を切り出すのではなく、余裕のある時間帯や落ち着いて話せる場を選ぶことで、より建設的な対話が可能になります。こうした気配りの積み重ねが信頼関係の構築につながり、合意形成をスムーズに進めるための土台となります。

根回しの順番とタイミングを見極める

効果的な根回しを行うには、誰に・いつアプローチするかという順番とタイミングの見極めが重要です。はじめに、味方になってくれそうな人物から話を通すことで、その後の展開を円滑に進めやすくなります。次に、影響力のあるキーパーソンへ早めに説明を行えば、賛同を得られる可能性が高まり、全体への波及効果も期待できます。

一方で、反発が予想される相手には、あえて後回しにし、先に支持者の理解と協力を得たうえで説明するという戦略も効果的です。また、提案の内容が固まりきっていない段階で動きすぎると、周囲の混乱や誤解を招くおそれがあります。そのため、社内スケジュールや決裁フローを把握しながら、最適なタイミングを見定めることが根回し成功のカギとなります。

「提案」ではなく「相談」から始める

いきなり提案を持ちかけてしまうと、相手はすでに決定事項だと受け取り、自分の意見が軽視されたと感じる可能性があります。一方、相談というスタンスで話を始めれば、「あなたの意見を聞きたい」という姿勢が伝わりやすく、相手との信頼関係も築きやすくなります。

また、相手が懸念している点や気にかけている部分を早い段階で把握できれば、あらかじめ対策を講じることができ、のちの摩擦を防ぐことにもつながります。相手の立場に寄り添い、丁寧に歩み寄る姿勢が、結果として円滑な合意形成を後押しします。

合意形成を意識して「下・横・斜め」に展開する

根回しを成功させるためには、上司や決裁者だけでなく、「下・横・斜め」の関係者にも丁寧に働きかけることが重要です。具体的には、部下や現場メンバー(下)、他部署の同僚(横)、異なる部門や立場の関係者(斜め)に対しても、あらかじめ情報を共有し、意見を聞いておくことが求められます。

特に実行段階で多くの関係者が関わる場合には、現場の納得が得られていないと進行に支障をきたすおそれがあります。一方的に説得するのではなく、多方面からの意見を取り入れることで、合意形成の質が高まります。根回しは「上」だけに偏らせず、広い視点で展開していくことが大切です。

根回しが必要なビジネスシーン

根回しは、すべての業務において常に必要なわけではありませんが、状況によっては成果や信頼関係に大きく影響します。ここでは、根回しが効果的に働く代表的なビジネスシーンを紹介します。

関係者が多く意思決定に時間がかかる場面

関係者が多く関わる場面では、意思決定に至るまでに時間を要することが一般的です。部署や役職によって視点や利害が異なるため、意見の調整に手間取ることで案件の進行が滞るおそれもあります。こうした場面では、あらかじめ関係者それぞれの立場や関心を把握し、個別に情報を伝えておく根回しが効果的です。

事前に疑問点や懸念を解消し、共通認識を形成しておくことで、会議や稟議の場でも合意を得やすくなります。また、「なぜこの案なのか」「自部門にどのような影響があるのか」といった問いにも先んじて答えておくことで、納得感が生まれ、協力体制の構築につながります。

大規模な予算を利用するとき

金額が大きくなるほど、関係部署や決裁権者の関心が高まります。そのため、提案の背景や費用対効果、リスクと期待される成果について、あらかじめ丁寧に説明し、関係者の不安や疑問を解消しておくことが重要です。

また、財務部門や管理部門など、普段あまり接点のない部署とも早めに連携を図ることで、承認フローの停滞を防ぎやすくなります。こうした準備を整えておけば、決裁段階での反対や差し戻しといった事態を避けることができ、スムーズな合意形成へとつながります。

組織に大きな変化や改革が必要なとき

新たな方針や制度の導入、業務フローの見直しなどは多くの人に影響を及ぼすため、唐突な発表では不安や反発を招きかねません。そのため、事前に影響を受ける部署やキーパーソンに対して、背景や目的を丁寧に説明し、意見を聞くプロセスを設けることが重要です。

不安要素や疑問点を意識的に払拭しておけば、改革に対する理解が深まり、実行段階での協力も得られやすくなります。大きな変化であるほど、強引に進めるのではなく、丁寧な根回しによって合意形成を図る姿勢が求められます。

誤解や対立を未然に防ぎたい場合

関係者との間で誤解や対立が生じるおそれがある場面では、事前に根回しを行うことが効果的です。提案や施策の背景・目的・影響範囲をあらかじめ説明しておくことで、相手の理解と納得を得やすくなり、後の不信感や反発も避けやすくなります。

特に、立場や利害が異なる関係者が含まれる場合は、同じ情報でも受け取り方に差が生じやすく、すれ違いの原因となるおそれがあります。こうした誤解を未然に防ぐためにも、疑問や不安に丁寧に応える姿勢が求められます。

例えば、「勝手に決められた」「強引に進められた」といった感情的な反発を招かないようにするには、事前に信頼関係を築いておくことが重要です。対立が表面化してから対応するのではなく、先手を打って合意形成の土台を整えておくことが、結果として業務の円滑な遂行につながります。

やってはいけない根回しのNG行動

根回しは円滑な合意形成に役立つ一方で、そのやり方を誤ると逆効果を招くことがあります。ここでは、根回しを進める際に避けるべきNG行動について解説します。

相手の面子を潰すような進め方をする

根回しを行う際に注意すべきなのは、相手の面子を潰すような言動や進め方です。例えば、本人の了承を得ないまま第三者に先に話を通したり、会議の場で「すでに話はついています」と一方的に説明したりすると、相手の立場を損なうおそれがあります。こうした対応は、たとえ提案内容が妥当であっても、人間関係の悪化や信頼の喪失につながりかねません。

一部の意見だけを聞いて他を無視する

根回しを行う際に、一部の賛成意見ばかりを優先し、反対意見や懸念の声を無視してしまうと、のちに深刻な対立や不信感を招くおそれがあります。特に影響力のある人物の意見だけを重視し、他の関係者を軽視した場合、「自分の意見は聞かれていない」という不満が広がり、チーム全体の協力体制が損なわれる原因になりかねません。

裏工作やごり押しに見えるような行動をとる

根回しは本来、関係者の理解と合意を得るための前向きなプロセスです。しかし、その進め方を誤ると「裏工作」や「ごり押し」と受け取られる可能性があります。例えば、一部の関係者だけに極端に肩入れしたり、他者の意見を無視して既成事実を積み上げたりするような対応は、周囲に不信感を与えかねません。

情報を操作し、ねじ曲げて伝える

根回しの場面では、自分の意図を通すために情報を都合よく操作したり、事実をねじ曲げて伝えたりする行為は絶対に避けなければなりません。一時的に賛同や承認を得られたとしても、後に本来の内容が明らかになれば、信頼を大きく損なう結果を招きます。特に複数の関係者に異なる説明を行えば、組織内に混乱や不信感が広がり、プロジェクト全体の進行にも悪影響を及ぼしかねません。

根回しの文脈には欠かせないワークフローシステム

根回しは円滑な意思決定に欠かせない一方で、内部統制上、「最終的に各関係者の正式な承認(もしくは回覧)が行われたこと」を証跡として残しておく必要があります。ワークフローシステムを活用することで、正式な稟議・証跡を、システム上で一元管理することができます。

健全な根回しで仕事を円滑に進めよう

根回しは、ビジネスを円滑に進めるための重要なコミュニケーション手段です。単なる「事前調整」ではなく、関係者の理解や信頼を得て、合意形成をスムーズにするための前向きな取り組みとして活用できます。健全な根回しを行うことで、意思決定のスピードと質が向上し、トラブルや反発も未然に防ぐことが可能になります。

一方で、情報の偏りや属人化、過度な調整による遅延には注意が必要です。また、根回し後には正式にシステム上での証跡を残すことが重要です。

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この記事の監修者

kickflowメディア運営チーム

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