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2025/07/03

業務効率化

起案とは?起案書の目的や作成方法、作成する際のポイントも解説

こんにちは。シンプルなのに多機能で圧倒的に使いやすい、クラウドワークフロー「kickflow」のメディア運営チームです。

社内で新たな提案や計画を進める際に欠かせないのが「起案」というプロセスです。しかし、起案や起案書の役割・書き方について正しく理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。特に事務職や総務担当、公的機関の職員など、これから起案業務を担当するビジネスパーソンにとっては、「起案書の書き方に不安がある」といった悩みもあるでしょう。

そこで今回は、起案の意味や起案書の目的・構成、作成時のポイントまでを実務に即してわかりやすく解説します。起案業務を円滑に進めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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起案とは何か?その意味と使われる場面

業務上の提案や計画を進めるうえで、まず必要となるのが「起案」です。ここでは、起案の基本的な意味とともに、実際にどのような場面で起案が求められるのかについて、具体的に解説していきます。

起案とは?

起案とは、企業や公的機関において、新たな提案や計画を文書にまとめ、関係者の承認を得るためのプロセスを指します。意思決定の第一歩として、背景・目的・提案内容・期待される成果などを整理し、明確に言語化することが求められます。

例えば、新規事業の立ち上げや予算の申請、設備の導入など、さまざまな業務判断の場面で起案が行われます。起案書は組織内の承認ルートを進むための基礎資料となるため、内容の正確さとわかりやすさが重要です。承認後の起案書は、事業の実施根拠としても活用されます。

起案が必要とされる代表的な場面

起案が求められる場面は、日常的な業務から戦略的な意思決定に至るまで多岐にわたります。例えば、新規事業や施策の開始、予算の申請、設備・システムの導入、契約書の審査や締結、規程の新設や改定などでは、関係者の合意を得るために起案が必要です。

また、自治体や公的機関においては、対外的な説明責任を果たすための根拠資料としての役割も担います。いずれの場面でも、目的や理由を明確に文書化し、承認プロセスを通じて組織内の意思を統一していくことが重要です。

起案と似た意味で使われる言葉との違い

起案に関する業務を進めるうえで混同されやすいのが、「稟議」「決裁」「承認」といった関連用語です。いずれも意思決定に関わる重要なプロセスでありながら、その役割や立ち位置には明確な違いがあります。ここでは、それぞれの言葉が持つ意味と起案との関係性について解説します。

稟議との違い

「起案」と「稟議」はしばしば混同されますが、それぞれ役割や使われる場面が異なります。

起案とは、新たな提案や計画の原案を作成し、承認を得るために文書化する作業です。背景や目的、実施内容などを整理し、意思決定の出発点として位置づけられます。

一方の稟議は、起案された内容を関係者に回覧し、順番に承認を得ていく手続きのことを指します。民間企業では、稟議書を使って承認を効率的に進めるのが一般的です。

決裁との違い

「決裁」とは、起案や稟議を経て提出された文書や提案に対し、最終的な承認または却下の判断を下す行為を指します。つまり、起案は意思決定の出発点、決裁はその最終判断にあたるゴールといえるでしょう。

決裁は通常、部長や役員などの権限を持つ上位者が行い、組織全体の意思決定に直結する重要なプロセスです。起案書の内容は判断の質を左右する要素でもあり、的確な決裁を促すうえで欠かせない役割を担っています。

承認との違い

「承認」とは、提案された内容を正当と認め、次の意思決定プロセスへ進める判断を行うことを指します。起案が提案の原案を作成する作業であるのに対し、承認はその原案に対して、段階的に同意を示すステップです。

通常は複数の承認を経たうえで、最終的に「決裁」に至るため、承認は中間的な判断として位置づけられます。つまり、起案は出発点、承認は通過点、そして決裁が意思決定のゴールにあたるイメージです。それぞれの段階で求められる役割や責任の重みも異なります。

起案書とは?

起案書とは、業務上の提案や施策を正式な文書としてまとめ、関係者の承認を得るために作成される書類です。提案の背景や目的、具体的な内容、期待される成果、必要な予算やリスク対策などが体系的に記載され、意思決定の判断材料として活用されます。企業によっては起案書ではなく「稟議書」という名称が利用されているケースもあります。

起案書は、提案内容を明確に伝えることで承認プロセスを円滑にし、実行段階における進行管理や成果の評価にも役立ちます。組織内の意思疎通を図り、責任の所在を明らかにするうえでも欠かせない業務文書といえるでしょう。

起案書に記載すべき基本項目と構成

起案書は、ただ提案内容を記すだけでなく、承認者が判断しやすいよう情報を整理することが求められます。ここでは、実務で活用できる起案書の基本構成と、記載すべき主要項目について解説します。

起案書の基本構成

起案書の基本構成は、一般的には「前文・主文・末文」の三部構成が基本です。

前文では提案の背景や目的を簡潔に記します。主文には、提案の詳細や実施計画、予算の見積もり、リスク対策といった具体的な内容を盛り込みます。末文では、期待される成果や導入による効果をまとめたうえで、承認を求めるかたちで締めくくりましょう。

あわせて、件名・起案者・宛先・起案日などの基本情報も文書冒頭に明記しておくとよいでしょう。

起案書の様式や記載ルールは組織によって異なりますが、この基本構成に沿って記述することで、提案内容が的確に伝わり、承認プロセスをスムーズに進めることができます。

起案書の記載項目

起案書には、提案内容を正確に伝えるために、必要な情報をもれなく記載することが大切です。所定のフォーマットに沿って、以下のような項目を整理して記載するのが一般的です。

【基本情報】

  • 件名

  • 起案者の氏名および所属

  • 宛先(承認者・決裁者など)

  • 起案日

  • 文書番号や保存期間(必要に応じて)

【提案内容に関する情報】

  • 提案の概要

  • 背景と目的

  • 実行計画(スケジュールや体制など)

  • 必要な予算

  • 期待される成果

  • 想定されるリスクとその対策

【補足資料】

  • 関連データ

  • 図表や参考資料の添付ファイル

これらの項目を簡潔かつ整然と記載することで、承認者にとって内容の理解が進みやすくなり、意思決定の迅速化にもつながります。

起案者が行う作業とは?

ここでは、起案書の作成から関係者との合議、承認・回付の管理、そして決裁後の文書保管まで、起案者が行う一連のプロセスについて順を追って解説します。

起案書の作成と必要情報の整理

起案の第一歩は、提案内容を文書としてまとめることです。起案書には、背景や目的、提案の具体的な内容、必要な予算、想定されるリスクなど、承認に必要な情報を体系的に整理して記載します。誰が読んでも理解できるように、簡潔で論理的な構成を意識することが大切です。

情報が不足していたり曖昧だったりすると、承認に時間がかかり、意思決定の遅れにつながる恐れがあります。信頼性を高めるためには、根拠となるデータや関連資料を添付することも効果的です。

また、組織によっては文書の記載様式や構成に関するルールが定められている場合があるため、事前に確認し、それに沿って整った形式で仕上げましょう。

関係部署との合議・情報共有

起案内容の実効性を高めるには、関係部署との合議や情報共有が不可欠です。提案の初期段階から関係各所と連携し、実務上の課題やリスクを事前に把握することで、計画の精度を高められます。特に、予算や人員に関わる内容については、部署間でのすり合わせが重要となります。

また、合議を通じて得られた意見や懸念点は、起案書に適切に反映させることで、承認を得やすくなるという効果も期待できます。情報共有の手段としては、ワークフローシステムの活用がおすすめです。回覧状況の可視化や履歴管理が可能になり、業務の透明性が向上し、意思決定のスピードも加速します。

承認・回付プロセスの管理

起案書を作成したあとは、承認・回付のプロセスを管理します。起案がどの段階にあり、誰の承認を待っているのかを把握することで、進行の停滞や確認漏れを防げます。

特に複数の承認者が関与する場合は、優先順位の整理や承認期限の明示が重要です。ワークフローシステムを活用すれば、回覧状況の可視化や履歴の一元管理が可能となり、承認者が不在の場合でも柔軟に対応できます。

業務のスピードと正確性を両立させるためにも、承認ルートの整備と進捗管理を徹底しましょう。

決裁完了後の文書管理と保管

決裁が完了した起案書は、正式な業務記録として適切に管理し、保管する必要があります。文書には決裁日や決裁者の署名、押印、または電子証明が付され、組織的な証拠資料としての役割を果たします。

保存期間は文書の性質によって異なり、数年の保管が必要なものから、永久保存すべきものまでさまざまです。特に公的機関では、関連法令や内部規程に基づいた厳格な管理が求められ、紛失や改ざんを防ぐ体制の整備が重要となります。

また、紙文書の保管には物理的なスペースや人的コストがかかるため、文書管理システムの導入がおすすめです。電子化により分類・検索・共有がしやすくなり、組織全体の業務効率やガバナンスの向上にもつながります。

起案書を作成する際のポイント

起案書を作成する際には、単に内容を記載するだけでは不十分です。承認者の視点や業務全体の流れを意識し、説得力と実行性を兼ね備えた構成が求められます。ここでは、読みやすさ・具体性・組織への効果といった観点から、起案書作成時に押さえておきたい4つの重要ポイントをご紹介します。

簡潔かつ具体的に記載する

起案書は、読み手の負担を減らすために簡潔かつ具体的に記載することが大切です。文章が冗長で要点が不明瞭な場合、内容が正しく伝わらず、却下や差し戻しの原因になることもあります。起案の目的や背景、提案内容は、短く明確な表現を心がけましょう。

例えば、「業務効率の改善」ではなく、「帳票のデジタル化により月100時間の作業削減を見込む」と記載すれば、具体的な効果が伝わりやすくなります。数値や事例を盛り込むことで、提案の説得力が高まるでしょう。また、箇条書きや見出しを使って情報を整理すると、視認性が向上します。

会社や組織の利益につながる内容を記載する

起案書では、提案が会社や組織にもたらす利益を示すことも重要です。例えば「売上の向上」「コストの削減」「業務効率の改善」「顧客満足度の向上」など、経営層の関心に直結する観点から成果を見込む必要があります。

特に、定量的なデータを用いて効果を試算することで、提案の説得力が増します。例えば「ペーパーレス化により年間200万円のコスト削減が見込まれる」といった記載があると、承認者にとって判断材料として有用です。

読み手視点を意識した構成にする

起案書を作成する際は、承認者や関係者が「すぐに内容を理解し、判断できるか」を意識した構成であることが大切です。

読み手にとってわかりやすい文章にするには、前提情報から背景、提案内容、そして期待される効果へと段階的に展開する構成がおすすめです。「起承転結」や「結論→理由→根拠」の順序を用いると、論理の流れが明確になります。

また、重要な情報には見出しや箇条書きを活用し、視認性を高める工夫も効果的です。承認者は多忙なことが多いため、読みやすさと情報の整理は、承認スピードと承認の確度を左右する要素となります。

ワークフローシステムを活用する

起案書の作成や承認プロセスを効率化するには、ワークフローシステムの導入がおすすめです。

紙ベースの運用では、承認の遅延や文書の紛失といったリスクが避けられませんが、システム化することで回付状況の可視化や承認履歴の自動記録が可能になります。アクセス制御を行えば、セキュリティの強化も可能です。

さらに、申請経路の自動設定や定型テンプレートの活用により、業務の属人化も防止。クラウド型のシステムであれば、在宅勤務中でも申請や承認が円滑に進みます。結果として、組織全体の業務効率向上が期待できます。

正しい起案書作成で業務の信頼性とスピードを高めよう

起案書は、提案の背景や目的、計画内容を整理し、関係者の理解と承認を得るために欠かせない業務文書です。正しく作成された起案書は、組織内の意思決定を迅速かつ的確に進め、業務の信頼性とスピードを大きく向上させます。

また、回覧や承認のプロセスでは、ワークフローシステムを活用することで、進捗の可視化や履歴管理が可能となり、業務全体の効率化にもつながります。今後は、起案書の作成スキルだけでなく、こうしたツールの導入も視野に入れながら、より実践的で組織に貢献できる起案業務を目指しましょう。

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この記事の監修者

kickflowメディア運営チーム

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