2026/02/20
業務効率化

こんにちは。シンプルなのに多機能で圧倒的に使いやすい、クラウドワークフロー「kickflow」のメディア運営チームです。
かつて圧倒的なシェアを誇り、多くの企業の業務基盤を支えてきた「HCL Notes(旧Lotus Notes / Domino)」。長年利用している企業も多い一方で、保守切れや技術者不足、そしてDXの推進を背景に、多くの企業がNotesからの移行を検討しています。
一方で、「Notesの移行は難しい」「過去に一度移行プロジェクトが頓挫した」という声も少なくありません。Notesの移行が難しい理由は、Notesは単なるメールソフトではなく、企業独自の業務アプリケーションが複雑に絡み合った巨大なプラットフォームである点にあります。
本記事では、なぜ今Notes移行が増えているのか、なぜ移行は失敗しやすいのかを分析し、リスクを最小限に抑えつつ、スムーズに次世代の環境へ移行するための戦略について解説します。
多くの企業がNotesからの脱却を急ぐ背景には、単なるシステムの老朽化以上の理由があります。現代のビジネス環境において、レガシー化したシステムを維持することは、経営リスクそのものになりつつあります。
専用のプログラミング言語での開発が必要であるなど、独自性の強いNotes/Dominoの維持管理には、専門的な知識を持ったエンジニアが必要です。しかし、Notes全盛期に構築を担当していたエンジニアの高齢化や退職に伴い、社内でメンテナンスできる人材が枯渇しています。
また、旧IBM版のNotes/Domino V9.0、V10のサポートが終了しており、延長サポート期間に入っていることから、移行を検討する企業も増えています。

働き方改革やコロナ禍を経て、リモートワークは当たり前のものとなりました。しかし、オンプレミス環境で運用されることが多いNotesは、社外からのアクセスにVPNが必要だったり、モバイル端末でのUI/UXが最適化されていなかったりと、現代の働き方にフィットしない場面が増えています。
「承認作業のためだけに出社する」といった非効率を解消するためにも、クラウドベースのシステムへの移行が求められています。
「Notesを解約して、新しいクラウドツールを入れれば解決」と安易に考えると、移行プロジェクトは失敗します。Notes移行には特有の難しさがあるためです。
移行プロジェクトを始めたものの、「どのDBが現在使われているのか分からない」「中身のロジックが複雑すぎて再現できない」「作成者が既に退職してしまっていてわからない」という壁にぶつかり、プロジェクトが長期化・頓挫してしまいます。
Notesはグループウェアであり、データベースであり、ワークフローシステムでもありました。これらすべてを「1つのツール」で完結できていたのがNotesの強みです。
しかし、現代のSaaSは「機能特化型」が主流です。Notesと同じように1つの製品ですべてを賄おうとすると、結果として現場の使い勝手が悪化することがあります。
長年使い慣れたUIが変わることに対する現場の抵抗は大きいものです。「Notesならワンクリックでできたのに」「画面が見づらい」といった不満が噴出し、新しいシステムが定着しないリスクがあります。
このような失敗パターンを踏まえると、Notes移行を成功させるための最適解は、Notesが担っていた機能を分解し、それぞれの分野で最適なツールを組み合わせる「ベスト・オブ・ブリード」型のアプローチといえるでしょう。

Notesの中身を大きく分けると、メール、スケジュール、掲示板などの「コミュニケーション機能」と申請承認ワークフローや顧客管理DBなどの「業務プロセス機能」に分類できます。
これらを無理やり1つの新しいグループウェアに押し込むのではなく、以下のように移行先を分けることを推奨します。
コミュニケーション機能: 最新のクラウド型グループウェアへ移行
業務プロセス(ワークフロー): ワークフロー専用システムへ移行
データ保管: クラウドストレージや文書管理システムへ移行
移行時の要件定義で陥りがちなのが「Notesでできていたことを、新システムでも完全に再現する」という発想です。これを目指すと、過度なカスタマイズが必要になり、コストが増大するだけでなく、将来的なアップデートの妨げになります。
移行は業務の断捨離の好機です。既存の業務フロー自体を見直し、新システムの標準機能に業務を合わせる、いわゆる「Fit to Standard」の意識を持つことが重要です。
Notes上のDBの中でも、特に移行難易度が高いのが「稟議書」や「各種申請書」などのワークフロー機能です。Notesは柔軟な権限設定やルート分岐が可能だったため、簡易的なクラウドツールでは機能不足になることがあります。
Notesからの移行先としてワークフローシステムを選ぶ際は、以下のポイントを重視してください。
Notesでは、条件分岐、代理承認、合議、並列承認など、日本企業特有の複雑な承認フローを実装していたはずです。移行先のツールがこれらを標準機能でカバーできるか、あるいはノーコードで簡単に設定できるかを確認する必要があります。
人事異動や組織改編は頻繁に発生します。新しいシステムでは、組織変更予約機能など、管理者の運用負荷を軽減する機能が備わっているかが重要です。
現場の不満を解消するためには、マニュアルを見なくても直感的に操作できるUI/UXが不可欠です。特にスマートフォンやタブレットでの承認体験が良いかどうかが、システム定着の鍵を握ります。
もし貴社が、Notesで構築された複雑な承認ルートや多数の申請書の移行先にお悩みであれば、クラウド型ワークフローシステム「kickflow」が有力な選択肢となります。
kickflowは、エンタープライズ企業での利用を想定して設計されており、Notesからの移行において以下の課題を解決します。

kickflowは、条件分岐や合議といった複雑なフロー構築を、直感的なUIで設定可能です。「Notesで実現していた細かい承認フローを再現したいが、操作は簡単・モダンにしたい」という要望に応えます。スマートフォンでの操作性も高く、出張中や移動中でもストレスなく承認業務を行えます。
Notes運用担当者を悩ませてきた組織変更時のメンテナンスも、kickflowならスムーズです。組織図のバージョン管理や異動予約機能を持っており、発令日に合わせて自動的に新しい承認ルートへ切り替えることができます。
Notesが担っていた他システムとの連携も、kickflowはREST APIやiPaaS連携などを通じて柔軟に実現します。チャットツールへの通知や、電子契約システム、会計システムとの連携など、承認後の処理までを自動化し、次世代の業務基盤として機能します。
Notes移行は、単なるツールの入れ替えではなく、企業の業務プロセスを現代化し、DXを加速させるための重要なプロジェクトです。
Notesで何でもやっていた状態から、「コミュニケーション」と「ワークフロー」を切り分け、それぞれに特化したクラウドツールを導入することで、利便性と運用効率は向上します。
特に、業務の要であるワークフローの移行においては、Notes特有の複雑さを吸収しつつ、管理者の負担を減らせるシステムの選定が成功の鍵となります。機能の再現にとらわれすぎず、本来あるべき業務の姿を描きながら、最適な移行戦略を立てていきましょう。
この記事の監修者
kickflowメディア運営チーム
クラウドワークフロー「kickflow」を提供するkickflowのメンバーが、稟議・申請・承認といったワークフローに関するテーマのコンテンツをお届けします。
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