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Notes移行における考え方とツール選定のポイントとは?

Notes移行における考え方とツール選定のポイントとは?

こんにちは。シンプルなのに多機能で圧倒的に使いやすい、クラウドワークフロー「kickflow」のメディア運営チームです。

かつて圧倒的なシェアを誇り、多くの企業の業務基盤を支えてきた「HCL Notes(旧Lotus Notes / Domino)」。長年利用している企業も多い一方で、保守切れや技術者不足、そしてDXの推進を背景に、多くの企業がNotesからの移行を検討しています。

一方で、「Notesの移行は難しい」「過去に一度移行プロジェクトが頓挫した」という声も少なくありません。移行が難しいのは、Notesが単なるメールソフトではなく、企業独自の業務アプリケーションが複雑に絡み合った巨大なプラットフォームだからです。

本記事では、なぜ今Notes移行が増えているのか、なぜ移行は失敗しやすいのかを分析し、リスクを最小限に抑えつつ、スムーズに次世代の環境へ移行するための戦略について解説します。

この記事の要点

  • Notesの移行が難しい理由は、Notesが単なるメールソフトではなく、企業独自の業務アプリケーションが複雑に絡み合った巨大なプラットフォームである点にあります
  • Notes移行が急務とされる背景には、維持コストの高騰と技術者不足、旧IBM版のNotes/Domino V9.0、V10のサポート終了、テレワークやモバイル対応の遅れがあります
  • Notes移行が失敗しやすい壁は、ブラックボックス化、「Notesで何でもできた」という呪縛、現場ユーザーの抵抗の3つです
  • Notes移行を成功させるための最適解は、Notesが担っていた機能を分解し、それぞれの分野で最適なツールを組み合わせる「ベスト・オブ・ブリード」型のアプローチといえます
  • Notesからの移行先としてワークフローシステムを選ぶ際は、複雑な承認ルートへの対応、組織変更への対応力、直感的でモダンなUIを重視します

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なぜ今、「Notes移行」が急務とされているのか

多くの企業がNotesからの脱却を急ぐ背景には、単なるシステムの老朽化以上の理由があります。レガシー化したシステムの維持は、経営リスクそのものになりつつあります。

Notesの維持コストの高騰と技術者不足

専用のプログラミング言語での開発が必要であるなど、独自性の強いNotes/Dominoの維持管理には、専門的な知識を持ったエンジニアが必要です。しかし、Notes全盛期に構築を担当していたエンジニアの高齢化や退職に伴い、社内でメンテナンスできる人材が枯渇しています。

また、旧IBM版のNotes/Domino V9.0、V10のサポートが終了しており、延長サポート期間に入っていることから、移行を検討する企業も増えています。

Notesのテレワークやモバイル対応の遅れ

オンプレミス環境で運用されることが多いNotesは、社外からのアクセスにVPNが必要だったり、モバイル端末でのUI/UXが最適化されていなかったりと、現代の働き方にフィットしない場面が増えています。

働き方改革やコロナ禍を経て、リモートワークは当たり前のものとなりました。「承認作業のためだけに出社する」といった非効率を解消するためにも、クラウドベースのシステムへの移行が求められています。

Notes移行が「失敗」しやすい3つの壁

「Notesを解約して、新しいクラウドツールを入れれば解決」と安易に考えると、移行プロジェクトは失敗します。Notes移行には特有の難しさがあるためです。

Notes移行の壁1. ブラックボックス化

移行プロジェクトを始めたものの、「どのDBが現在使われているのか分からない」「中身のロジックが複雑すぎて再現できない」「作成者が既に退職してしまっていてわからない」という壁にぶつかり、プロジェクトが長期化・頓挫してしまいます。

Notes移行の壁2. 「Notesで何でもできた」という呪縛

Notesはグループウェアであり、データベースであり、ワークフローシステムでもありました。そのすべてを「1つのツール」で完結できていたのがNotesの強みです。

しかし、現代のSaaSは「機能特化型」が主流です。Notesと同じように1つの製品ですべてを賄おうとすると、結果として現場の使い勝手が悪化することがあります。

Notes移行の壁3. 現場ユーザーの抵抗

長年使い慣れたUIが変わることに対する現場の抵抗は大きいものです。「Notesならワンクリックでできたのに」「画面が見づらい」といった不満が噴出し、新しいシステムが定着しないリスクがあります。

Notes移行の成功の鍵は「機能の分解」と「適材適所」

この失敗パターンを踏まえると、移行を成功させるための最適解は、Notesが担っていた機能を分解し、それぞれの分野で最適なツールを組み合わせる「ベスト・オブ・ブリード」型のアプローチといえるでしょう。

Notesのコミュニケーション機能と業務プロセス機能の分離

Notesの中身は、メール、スケジュール、掲示板などの「コミュニケーション機能」と、申請承認ワークフローや顧客管理DBなどの「業務プロセス機能」に大きく分けられます。

この2つを無理やり1つの新しいグループウェアに押し込むのではなく、以下のように移行先を分けることを推奨します。

  • コミュニケーション機能: 最新のクラウド型グループウェアへ移行
  • 業務プロセス(ワークフロー): ワークフロー専用システムへ移行
  • データ保管: クラウドストレージや文書管理システムへ移行

Notesの「完全再現」を目指さない

移行時の要件定義で陥りがちなのが「Notesでできていたことを、新システムでも完全に再現する」という発想です。完全再現を目指すと、過度なカスタマイズが必要になり、コストが増大するだけでなく、将来的なアップデートの妨げになります。

移行は業務の断捨離の好機です。既存の業務フロー自体を見直し、新システムの標準機能に業務を合わせる、いわゆる「Fit to Standard」の意識を持ちましょう。

Notes代替としての「ワークフローシステム」選定基準

Notes上のDBの中でも、特に移行難易度が高いのが「稟議書」や「各種申請書」などのワークフロー機能です。Notesは柔軟な権限設定やルート分岐が可能だったため、簡易的なクラウドツールでは機能不足になることがあります。

Notesからの移行先としてワークフローシステムを選ぶ際は、以下のポイントを重視してください。

選定基準1. 複雑な承認ルートに対応できるか

Notesでは、条件分岐、代理承認、合議、並列承認など、日本企業特有の複雑な承認フローを実装していたはずです。移行先のツールがこれらを標準機能でカバーできるか、あるいはノーコードで簡単に設定できるかを確認する必要があります。

選定基準2. 組織変更への対応力

人事異動や組織改編は頻繁に発生します。新しいシステムに、組織変更予約機能など、管理者の運用負荷を軽減する機能が備わっているかを確認しましょう。

選定基準3. 直感的でモダンなUI

現場の不満を解消するためには、マニュアルを見なくても直感的に操作できるUI/UXが必要です。特にスマートフォンやタブレットでの承認体験が良いかどうかが、システムの定着を左右します。

複雑なNotesワークフローの移行なら「kickflow」

もし貴社が、Notesで構築された複雑な承認ルートや多数の申請書の移行先にお悩みであれば、クラウド型ワークフローシステム「kickflow」が有力な選択肢となります。

kickflowは、エンタープライズ企業での利用を想定して設計されており、Notesからの移行において以下の課題を解決します。

kickflowは「Notes並み」の柔軟性と、「スマホ時代」の使いやすさを両立

kickflowは、条件分岐や合議といった複雑なフロー構築を、直感的なUIで設定できます。「Notesで実現していた細かい承認フローを再現したいが、操作は簡単・モダンにしたい」という要望に応えます。スマートフォンでの操作性も高く、出張中や移動中でもストレスなく承認業務を行えます。

kickflowの組織改編や人事異動に強い管理機能

Notes運用担当者を悩ませてきた組織変更時のメンテナンスも、kickflowならスムーズです。組織図のバージョン管理や異動予約機能を持っており、発令日に合わせて自動的に新しい承認ルートへ切り替えられます。

kickflowの外部連携による業務ハブ化

Notesが担っていた他システムとの連携も、kickflowはREST APIやiPaaS連携などを通じて柔軟に実現します。チャットツールへの通知や、電子契約システム、会計システムとの連携など、承認後の処理までを自動化し、次世代の業務基盤として機能します。

まとめ

Notes移行は、単なるツールの入れ替えではなく、企業の業務プロセスを現代化し、DXを加速させるための重要なプロジェクトです。
Notesで何でもやっていた状態から、「コミュニケーション」と「ワークフロー」を切り分け、それぞれに特化したクラウドツールを導入することで、利便性と運用効率は向上します。

特に、業務の要であるワークフローの移行においては、Notes特有の複雑さを吸収しつつ、管理者の負担を減らせるシステムの選定が成功を左右します。機能の再現にとらわれすぎず、本来あるべき業務の姿を描きながら、最適な移行戦略を立てていきましょう。

よくある質問

どのDBが今も使われているか分からない場合は、どこから手を付ければよいですか

移行先を選ぶより先に、使われているDBと、その中身や作った人を洗い出すところから始めます。ここが分からないまま進めることが、プロジェクトが長引いたり止まったりする原因になるためです。洗い出したDBは、連絡や掲示板の類、申請承認の類、データ保管の類に仕分け、使われていないものは移さないと決める機会にもなります。

申請承認も、移行先のグループウェアにまとめたほうが手間は減りませんか

減るとは限りません。一つの製品に何もかも任せると、かえって現場の使い勝手が落ちることがあるため、申請承認はワークフロー専用のシステムへ分けて移すのが勧められます。Notesで組んでいた条件分岐や代理承認、合議のような流れは、簡易な承認機能では足りなくなる場合もあります。

現場から「Notesと同じ画面にしてほしい」と言われたら、合わせるべきですか

見た目や手順をNotesに寄せることを目標にしないほうがよいです。寄せるほど作り込みが増え、費用がかさむうえに、後のアップデートの足かせになります。代わりに、マニュアルなしで迷わず操作できるか、スマートフォンで承認しやすいかを重視して選ぶと、慣れた画面を失う不満に応えやすくなります。

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