2025/07/25
業務効率化

こんにちは。シンプルなのに多機能で圧倒的に使いやすい、クラウドワークフロー「kickflow」のメディア運営チームです。
請求書や領収書、契約書など、日々の業務で扱う書類の中には「証憑(しょうひょう)」と呼ばれる重要な書類が含まれています。証憑は取引や会計処理の正当性を裏付けるものであり、正しく管理しなければ税務調査や監査でトラブルの原因となることもあります。
今回は、証憑の意味や種類、保存期間、電子化のポイントまでを実務に役立つ視点でわかりやすく解説します。管理方法に不安のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
証憑(しょうひょう)とは、取引や会計処理の事実を証明するための書類やデータのことを指します。
「証憑(しょうひょう)」とは、取引の事実や内容を客観的に証明する書類やデータのことです。経理や総務の業務では、帳簿に記載された金額や取引の正当性を裏付ける証拠として欠かせない存在です。具体的には、請求書・領収書・契約書・見積書などが証憑に該当します。
「証憑(しょうひょう)」と混同されやすい言葉に、「証票」や「帳票」がありますが、それぞれの意味や役割は異なります。
証票は人や物の識別・証明を目的とした書類やラベルのことをいいます。社員証や検査証、乗車券などがその代表例です。取引の内容や金額を証明するための証憑とは位置づけが異なります。
また、帳票とは、業務に関する情報を記録・管理するための書類を指し、伝票・日報・発注書などが含まれます。帳票の一部に「証憑」も含まれますが、証憑に該当しない日常業務での報告書なども含め、帳票と呼ばれるものです。

証憑は、取引の種類や業務の内容によって多様な形式が存在します。売上・仕入れに関連する書類に加え、契約書や人事関連書類、さらには会議の議事録なども証憑として取り扱われる場合があります。
売上や仕入れに関する証憑は、日々の取引を裏付ける重要な書類です。請求書、納品書、領収書、見積書、注文書、検収書などが代表的で、いずれも金額・取引内容・日付・相手先などを確認するための根拠となります。
これらの証憑は、会計処理や税務申告の正当性を担保するだけでなく、取引先とのトラブル防止や内部監査にも役立ちます。
契約・雇用・人事に関する証憑は、企業と個人または法人との間で交わされる取り決めや雇用内容を証明するための書類です。
代表的なものとしては、業務委託契約書、雇用契約書、労働条件通知書、採用通知書、退職届、誓約書、身元保証書、給与決定通知書などが挙げられます。これらは、労使間の権利と義務を明確にし、万が一トラブルが発生した際には法的根拠としても機能します。
また、社会保険の手続きや税務処理、社内の人事評価にも関わるため、適切な保存と一貫した管理が求められます。特に雇用関連の書類については、労働基準法や会社法による保存義務があるため、保存期間や保存形式に注意が必要です。
売上や契約に直接関わらない書類であっても、取引や業務の根拠を示すものは証憑として扱われます。例えば、会議の議事録は、意思決定の過程や合意内容を記録した重要な証憑です。後日の説明責任や内部監査の際にも活用できます。
証憑書類は、税務調査や法的トラブルに備えて、一定期間の保存が義務付けられています。ここでは、法人・個人事業主それぞれに求められる保存期間の基本と、実務で押さえておきたい管理上の注意点について解説します。
証憑書類の保存には、主に税法と会社法の2つの法律が関係しています。書類の種類や用途によって、それぞれ異なる保存年数が定められているため、適切な管理が求められます。
まず、国税関係の帳簿書類については、法人税法・所得税法などに基づき、税務調査に対応できるよう「7年間」の保存が原則となります。具体的には、仕訳帳や総勘定元帳、請求書や領収書などが対象となります。
一方、会社法では、決算書類や取締役会議事録などの法定文書について「10年間」の保存が義務付けられています。このような背景から、実務では証憑書類をすべて「最長期間」である10年間保存しておくことが一般的です。
青色申告を行う個人事業主は、確定申告に使用した証憑書類を原則7年間保存する義務があります。対象となるのは、請求書や領収書、契約書、納品書、帳簿など、収入や経費に関するすべての証拠資料です。
この保存義務は所得税法に基づくもので、税務調査が実施された際に、過去の取引内容を証明するために必要とされます。
ここでは、法令に準拠した証憑書類の保存方法について、紙保存・電子保存・スキャナ保存の違いやポイントを整理して解説します。
紙で受け取ったり発行したりした証憑書類は、原則として原本をそのまま保存する必要があります。請求書、領収書、契約書、納品書など、会計処理の根拠となる書類は、税務調査や監査時に提示できるよう、整理された状態で保管しておくことが求められます。
一般的には、日付や取引先ごとにファイリングし、インデックスを付けることで検索性を高める方法が取られています。紙のまま保管する場合は、保存期間中の劣化や紛失を防ぐため、耐久性のあるファイルやキャビネットの使用が効果的です。
加えて、証憑の種類ごとに保管ルールを統一しておくことで、社内での確認作業や業務引き継ぎがスムーズになります。
証憑書類を電子データで保存するには、「電子帳簿保存法」で定められた要件を満たす必要があります。単にPDFや画像として保存するだけでは認められず、改ざんの有無を確認できる仕組み(真実性の確保)や、必要な情報を迅速に検索できる状態(可視性の確保)などが求められます。
さらに、帳簿や書類の種類ごとに保存区分があり、税務署からの要請に応じて即時に出力・提示できる体制も整えておく必要があります。
これらの要件を満たすには、電子帳簿保存法に対応した会計ソフトや電子保存システムの導入が有効です。
※参考:国税庁「問9 電子取引の取引情報に係る電磁的記録の保存等を行う場合には、どのような要件を満たさなければならないのでしょうか。」
紙の証憑書類をスキャナで読み取り、電子データとして保存するには、電子帳簿保存法に基づく要件を満たす必要があります。スキャナ保存を適正に行うには、明確な運用ルールを社内で整備することが求められます。
例えば、スキャンから一定期間内での保存、タイムスタンプの付与、必要な解像度や階調の確保、訂正や削除の履歴管理といった技術的な要件があります。これに加えて、保存対象の書類範囲や運用手順、確認・承認フローを文書化し、責任者の配置や定期的な監査体制を整えることも重要です。
こうした体制が整っていない場合、スキャナ保存は法的に認められない可能性があります。
電子メールやWebシステムを通じて受け取る請求書や領収書などの「電子取引データ」は、電子帳簿保存法に基づき、受信時のデータ形式のまま保存しなければなりません。例えば、PDFで受領した請求書を印刷して紙で保管するだけでは要件を満たさず、電子データとしての保存が必要です。
証憑書類は正しく分類・保存されていなければ、法令違反や業務トラブルにつながるリスクがあります。ここでは、証憑管理でよくある課題とその具体的な対応策を紹介します。
紙で管理している証憑書類は、電子化することで業務効率の向上が期待できます。紙のまま保管している場合、紛失や劣化、災害による破損といったリスクがあるほか、保管スペースの確保や管理コストも発生します。
スキャナ保存を活用して電子データ化すれば、ファイルの検索や共有が容易になり、業務のスピードも向上します。また、クラウドストレージや電子帳簿保存法に対応したシステムを導入することで、改ざん防止やアクセス制限といったセキュリティ面の強化も可能です。
証憑書類をデジタルで保存する際、「必要な書類が見つからない」といった課題が発生しがちですファイル名が曖昧だったり、分類ルールが統一されていなかったりすると、検索に時間がかかり、業務の効率が悪くなります。
こうした課題を防ぐには、保存時のファイル名に「日付」「取引先名」「内容」などの要素を含め、命名ルールを明確にすることが効果的です。あわせて、タグ付け機能を活用すれば、会計期間や取引区分などでの絞り込みもスムーズになります。
社内で共通の命名ルールや分類基準を定めたうえで、共有ドライブや管理システム上で統一して運用することが重要です。
請求書や納品書、発注書などの証憑類は、内容を相互に照合(突合)することで、取引の整合性を確認できます。ただし、これを手作業で行うと、転記ミスやチェック漏れといった人的エラーが発生しやすく、担当者の負担も大きくなりがちです。
このような課題を解消するには、証憑の突合を自動化できる会計システムや経費精算ツールの導入が有効です。例えば、発注内容と納品書の数量や金額を自動で突合し、不一致がある場合にアラートを出す機能などを活用すれば、確認作業の精度とスピードを高めることができます。

証憑書類を安全に管理するには、外部からの不正アクセスや内部による改ざんリスクへの備えも必要です。
まず、閲覧や編集の権限を部門や担当者ごとに制限するアクセス管理を徹底する必要があります。あわせて、操作ログの記録やファイルのバージョン管理を行うことで、改ざんや削除の履歴を確認できる体制を整えましょう。
さらに、タイムスタンプの付与や電子署名の活用により、改ざん防止の信頼性を高めることができます。これらの仕組みをシステムに組み込むことで、法令に準拠しながら証憑の真正性と安全性を維持できます。
証憑管理におけるこのような課題への対応方法の一つに、ワークフローシステムの活用が挙げられます。
ワークフローシステムとは、業務の流れを電子化し、申請・承認・決裁といったプロセスを一元管理するためのシステムです。ワークフローシステムを利用することで、各種書類とその決裁履歴の一元的な管理を実現することができます。紙管理による紛失リスクや管理コストの問題に対応しつつ、権限管理やアクセス制御により、内部・外部からの不正にも対処しやすくなります。
さらに、ワークフローシステムと文章管理システムなどを連携させれば、電子帳簿保存法に適合した形で証跡を管理することも可能となります。
これまで承認プロセスを紙やメール等で実施していた企業においては、これを機会にワークフローシステムを利用した効率的な業務へと移行し、証跡管理も効率化してみてはいかがでしょうか。
より詳しくワークフローシステムについて知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。ぜひ併せてご覧ください。
証憑は、企業活動における取引や会計処理の正当性を証明する重要な書類です。請求書や契約書、領収書に加え、議事録や報告書なども含まれることから、正確な分類と保存が求められます。
また、証跡の種類によっては法令により保存期間が定められており、紙・電子の形式を問わず、要件に沿った保管体制が求められるため、注意が必要です。証跡管理の効率化のためには、ワークフローシステムを利用した業務効率化も一つの選択肢となるでしょう。
当社では、SaaS型のワークフローシステム「kickflow」を提供しています。kickflowはシンプルな操作で利用でき、かつ多機能であるという特徴があります。kickflowではExcelで作成したレイアウトに合わせて、帳票を出力することも可能です。
導入前トライアル支援など、手厚いサポートもご提供しております。また、無料でデモの実施も可能です。ワークフローシステムの構築を検討されている方は、ぜひ一度当社までお問い合わせください。
この記事の監修者
kickflowメディア運営チーム
クラウドワークフロー「kickflow」を提供するkickflowのメンバーが、稟議・申請・承認といったワークフローに関するテーマのコンテンツをお届けします。
稟議・申請・承認・バックオフィスDXに課題があるなら
kickflow(キックフロー)は、300社以上へのヒアリング調査の結果、誕生した次世代のクラウドワークフローです。
✔︎ 直感的で、誰もが迷わず操作できるUI・UX
✔︎ 組織改編に強く、運用しやすい
✔︎ 外部システムとの柔軟な連携が可能
\ 1冊でkickflowの全てが分かる資料を無料配布中 /
サービス概要資料をダウンロードする

急成長スタートアップから中堅・大企業の皆様に選ばれている
「シンプルなのに多機能」なクラウドワークフローです!